二十歳の大学生だった時の思い出です
まさに就職活動をしなければいけない時期で
しかし、大学入りたての頃に遊びまわっていたりした習慣から
なかなか抜け出せないでいた
つっても何とかしないとなーと思ってはいたが
俺の友達に同学年、同じ歳の奴がいて、
学部は違うんだけど、サークルの友達の友達って
感じで知り合って趣味が合う事から
仲良くなったAっていうのがいた。
俺は、上記のように、
将来的な事も色々と考え始めていたんだけど、
そいつは、まだまだ遊びの情熱は衰えないみたいで、
俺が一年の頃しか行かなかった他の大学との
飲み会とかにも積極的に参加してる様子だった。
今で言うインカレサークルみたいな感じで
他大の女子大生と遊びまくっていた
その度に何回か誘われたんだけど、
俺は断っていた。
Aは、ちょいマッチョで日焼けしていて長髪の、
パッと見、サーファーみたいな容姿。
わりと顔もいいから、
そりゃモテるヤリチンだった
で、ある時、俺の所にAから連絡が来て、
今度、飲み会に参加してくれないかって言うんだ。
最初、嫌だって言って断ったんだけど、
しつこく事情を聞いてくれってうるさい。
仕方なく聞いてやったら、
前から狙っている子がいてどうしてもその子を落としたい。
だけど、一対一じゃ誘っても断られていて、ようやく
「二対二ならいいよ。」
って所まで漕ぎつけたらしい。
そこまでは良かったんだけど、
Aの学部の友達を連れて行こうとしたら、
その友達が遊び慣れているのを知っているらしくて、
「ヤリ目的でしょ!」
なんて警戒されちゃったらしいんだ。
本当は、その通りなんだけど、
Aは
「違うよー!」
って必死に否定したらしい。
あくまで、飲み会の目的は狙ってるJDと
親睦を深めたいっていう建前は
崩さないようにしていたみたい。
で、もっと他の、顔が知られていない
奴ならいいんじゃないか、っ
て事で俺に誘いが来た。
事情を聞いても俺は嫌だったんだけど、
(Aにズルズルと汚染されて
遊び癖が再発しちゃいそうでw)
飲み代を出すっていうので仕方なくOKした。
飲み会当日。
待ち合わせは夕方六時に駅前。
それから居酒屋に行く予定だった。
俺とAは六時より、だいぶ早くに待ち合わせた。
Aは彼女達の容姿や性格を俺に説明して、
今日の打ち合わせをした。
それによると、A狙いの子は細身で背は普通。
髪型がロングで北川景子みたいな感じらしい。
なのでケイコちゃん
もう一人は、背が低めでロリ顔の子。
名前は美保ちゃん(仮名)。
Aとは既に顔見知りで、
どっちも可愛いとの事。
二人は同じ大学で、高校からの友達らしい。
Aの作戦は、ケイコちゃんは普段あまり
酒を飲まないので酔わない方なんだけど、
昔から仲のいいミホちゃんがいれば、
ハメを外して落としやすくなるんじゃないか、という事。
で、うまくいったらAはケイコちゃんを連れ出すから、
俺は行けそうならミホちゃんとうまくやれって事だった。
その時まではAの話を聞いてはいるけど、
正直、あまり乗り気じゃなかった。
だけど、待ち合わせに来た彼女達を見たら、
その考えも変わった。
二人とも話していた通りのルックスで、
ケイコちゃんはAの好みらしいタイプ。
目が大きくて美形。
明るい感じだった。
ミホちゃんも可愛いけど、
ケイコちゃんと比べると妹系って感じ。
二人ともタイトで短いスカートを穿いている。
気合入ってるのかな?
って思った。
あと、夏場だったので、上着も薄い。
谷間が楽々覗けた。
ケイコちゃんは多分Cカップくらい。
ミホちゃんはDかEくらいあるんじゃないか。
それくらいのボリューム。
二人揃ってギャル系の
薄手でタイトな服装だった。
会ってみて、正直ミホちゃんはタイプだった。
それをAに伝えると満足そうな顔をして
「じゃあ、お前が頑張れば、
俺のアシストにもなるぞ。」
と言った。
.
そんな感じで、俺達のテンションは
上がり気味で飲み会スタート。
俺と女の子二人は初対面だったけど、
明るい子達なんで話しやすかったし盛り上がった。
Aは自分では酒を抑えつつ、
さりげなくケイコちゃんには強めの酒を勧めていた。
俺もケイコちゃんが飲んでいるんだから、
みたいな理由でミホちゃんにも強めの酒を勧めていた。
お互い酒も進んで、
そろそろやばいなぁって感じで、
みんな酔ってきた頃にケイコちゃんがトイレに立った。
そうしたら、少し後にAがトイレに立った。
俺達の席は、店の奥の方にある
四人掛けの座敷席で、
Aは靴を履きながら俺に目配せをしてきた。
それから、しばらくミホちゃんと
二人になったんだけど、
待っても、なかなかAは帰って来ない。
やっと戻って来たと思ったら、
ケイコちゃんの鞄と上着を持って
「ケイコちゃん具合悪いっていうから駅まで送ってくる。」
って言いながら、あっという間に行ってしまった。
おそらくケイコちゃんは、
もう外にいるのだろう。
その店は、会計するレジが店舗の中心にあって、
それを取り囲む形で席が配置されている作りになっていたから、
反対側に回れば俺達に会わずに
外に出る事も可能だと思った。
Aとケイコちゃんは、
それっきり戻って来なかった。
あとで詳しく訊いたら、
トイレでキスしたりとかして、
いい感じに盛り上がって
「出よう。」
ってなったんだけど、ケイコちゃんが
「財布とかない」
って言って、
「じゃあ取ってくるよ」
って流れでAが取りに来たらしい。
堂々と二人で抜けるのは俺達に悪いから、
仮病を使ったみたい。
取り残されたのに気付かない俺達は、
それから、しばらく待っていたんだけど、
いい加減、待ち切れなくなってきた。
俺としては、作戦が成功したのかも.
という思いがあるから、
「戻って来ないみたいだし、
俺らも出ようか?」
って訊いた。
彼女は、少し考えた後に、意外に早く
「いいよ」
って答えた。
ミホちゃんは、かなり酔っているみたいだったけど、
歩くのは平気みたい。
会計に行くと、既にAが払っていた。
店を出ると
「どうしようか?」
って言った。
二人で、どこか行くか、このまま解散か。
一番いいのはホテルなんだが、
それはストレート過ぎるか。
カラオケが無難な所かな
とか考えてた。
彼女は赤い顔をしながら
「どうしたい?」
って逆に訊いてきた。
「ミホちゃんが酔ってなければ
.まぁ、もう少しどこか行きたいかな。」
「どこかって?」
「カラオケとかかなぁ」
そしたら、クスッって笑って
「マジメなんだね。」
って言ってから、
「ホテルとかじゃなくていいの?」
楽しそうに言った。
俺はロリ顔のJDがギャップのある事言うので
驚いたけど、彼女がそういう気持ちならって、
手を引いて居酒屋から少し歩いた
場所にあるホテルに入った。
ここは、最近出来た所で外観も内装も、
かなり綺麗だった。
「先にシャワー浴びてくるね。」
さっさと浴室に行ってしまった彼女を
見送るとベッドに横になってテレビを点けた。
でも全然頭に入らない。
携帯を取り出して見ると、
Aからメールが来ていた。
内容は、
「ケイコちゃんと一回戦が終わった。
サイコー!お前も頑張」
みたいな事。
「よかったな。俺もホテル入った。」
って返信した。
そのまま横になってぼんやりしていたら
バスタオルだけ巻いて彼女が出てきた。
胸の前でとめたバスタオルから
零れそうな谷間がすごい。
「シャワー浴びてきなよ。」
って言われるがまま、服を脱いで体を洗った。
熱いシャワーを浴びると、
少しだけ酔いが冷めてきた。
体を拭いて出ると、彼女はソファに座って
俺が点けたテレビを見ていた。
部屋は真っ暗で、テレビの明かりだけが
彼女を浮き上がらせている。
「おいでよー。一緒に飲もう。」
手招きをする彼女。
相変わらずバスタオル一枚で
手を振るたびに谷間が揺れた。
ソファの前のテーブルには缶ビールが二つ。
部屋の自販機で買ったのだろう。
隣りに座って缶を開ける。
高い音がして泡が溢れてきた。
「かんぱーい。」
言いながら缶を差し出してきたので、
俺もそれに合わせる。
彼女は一息で半分くらいを飲んでしまった。
ゴクゴクと咽喉が鳴るのを見る。
それから、飲まないの?
って顔して俺の方を向いてくるから、
一緒にビールを飲んだ。
二人の缶が空になってしまうと、
彼女は俺に抱き付いてきてキスをした。
彼女の唇はビール臭かった。
舌を入れてきたので、俺も負けずに入れ返した。
キスしながら彼女の感触と匂いを味わう。
胸に手をやると、とても柔らかい。
飲み会の最中、さり気無くずっと
見ていたのを思い出しながら揉んだ。
何回か揉んでいるとバスタオルが
落ちて上半身があらわになる。
「あっち行こう」
唇が離れた時に彼女が呟いたので、
バスタオルを全部剥いでから手を引いてベッドに入った。
彼女は下しか穿いていなかったから、
それを脱がして前戯開始。
乳首を舐めまくったり寄せたり揉んだりして、
胸を堪能してから下に向かう。
彼女のおまのは既にトロトロで、
ほぐそうとして触った指が
そのままヌプッって入ってしまった。
その瞬間彼女は
「あぁっん」
と小さく声を上げた。
しばらく、ほぐしてからクンニに移る。
彼女のは毛が生えている面積が
少なくて舐めやすいと思った。
そのまま舐め始めると、
さっきより大きな声が出てきた。
途中、何度か俺の頭とか肩とかを
掴んできたり足を閉じようとしたけど、一切構わず。
頭を押さえてきたら、払い除けて、
足を閉じてきたら、その度に全開まで開かせた。
何回かそれを繰り返したら、
彼女は完全に脱力して俺に身を任せてきた。
最後の方には完全なM字開脚。
マンコは本気汁でダラダラだった。
それからクリを舐めだすと、
さっき以上の反応が見られた。
俺は、わりと舐めるのが好きだったから
胸を揉んだりしながらドロドロマンコを
ペロペロと舐めまくっていたら
「もういれてぇ」
ちょっと泣きそうな声で
彼女が言った。
で、了解してゴムを探そうとしたら
「そのままでいいよ。」
って彼女。
「いいの?」
「うん、たぶん大丈夫。」
そう言うなら、俺の方では異論はない。
そのまま正常位で挿入した。
少し入れて亀頭が全部入ると、
一気に真ん中くらいまで入れてから彼女の中を堪能。
一度「の」字を書くみたいに回転させて
からゆっくりと根元まで入れていった。
さっきからのクンニで充分濡れていたから
思っていたよりあっさり奥まで届いた。
「ううん、あぁ~ん」
彼女の喘ぎが少し大きくなる。
腰を浮かし直して根元深くまで入れると
再度彼女の中の温かさと感触を味わった。
さんざん舐めまわしたのもあるんだろうけど、
彼女の中はドロドロしてて手前と
奥の方が締め付けてくる感じだった。
逆に、中の方はゆったりしていて温かさを感じる。
久し振りのエッチで、ちょっと余裕がなさそうだったから、
少し休憩って感じで入れたまま動かずにいたら
彼女は俺の首に手を回してきた。
そのまま引き寄せて
キスをせがんでくる。
俺は応えてキスしていたら
下の方で腰が前後に動いてきた。
「んふっ、んふっ。」
って言いながらグイグイ擦り付けてくる。
さっきも言ったように根元の辺りが締まってくる感じだから、
そんな風にやられると長く持たない感じがした。
で、ゆっくりとチンコを抜いていったら
首に回していた手を腰に持ってきて引き寄せようとする。
ちょっと、待ってー
心の中で叫びながら強引に
半分くらいまで引き抜いていった。
さすがに力で女には負けない。
そうすると、また首に手を
回してきてキスをリクエスト。
そんな感じでしていると、
俺が気持ちいいから自然と腰が前に出るのか、
彼女が腰を振ってきてるからか、
だんだんと深く挿入していく感じになって、
いつの間にか、また根元まで入っていた。
やっぱり奥まで入れると気持ちいい
呟きながら彼女を見る。
部屋は点けっぱなしのテレビの照明だけで、
画面が変わるたびに、彼女の白い体を赤とか
青とかに色付けていった。
そう言えば、まだ入れてから
彼女の胸を味わってなかったと思い出した。
それで、右の乳首からペロペロ舐めだすと、
それに合わせて彼女のマンコもキュッキュッって締まる。
特に奥の方が締まった。
胸は奥と連動してるのか?
と、思いながら反対の乳首を舐めまわすと、
また奥の方がキュッキュッと締まりだす。
ちょっとした発見に気を良くして
片方を舐めて片方を指で弾きながら、
彼女の胸を味わっていたら
「もっと、もっと動いて~」
っておねだり
それで、ベロベロ舐めまわしながら
少しずつチンコを抜いていった。
で、半分くらいまでいったら再び挿入。
さっきも出し入れしたけど、
今度は胸をいじっているからマンコが
ピクンピクンしている中を出し入れしているわけで...。
そうなると、また余裕がなくなってきた。
そんな感じで何回か出し入れしたら
イキそうになってきたから
一番奥まで入れたら動けなくなって
両乳攻めだけになってしまった。
「ふーふー」
って深呼吸しながらイカないように、
ひたすら耐えた。
そうしたら彼女、
さっきみたいに動いてって言うから
「マジでイキそうなんだけど」
って正直に打ち明けた。
「いいよ。」
俺を見上げて笑顔の彼女。
「いいの?」
「うん。」
「どこに出せばいい?」
「中でもいいよ」
「マジで?」
答える代わりに抱き寄せてキスしてきた。
そこから俺は、野獣モード。
限界近かったけど、
快感に身を任せて高速ピストンした。
彼女の中はメチャクチャ気持ちいい。
濡れてるからかな。
出し入れするたびにグチャグチャと音がする。
そうだよな。こんなにツユダクだもん。
気持ち良くて当たり前だよ
とか思いながら奥まで突く。
突いたら、すぐに引き出す。
それの繰り返し。
これだけで、何でこんなに気持ちいいんだろう。
「やんっ奥にあたるうぅ」
俺が奥まで突く度に、
彼女の喘ぎ声は高まった。
「そんなに奥いいの?」
「うんっ」
「どれくらい、いいの?」
「んっわ、わからない、けっどぉ」
「わからないけど?」
「すごくいぃっ奥にぃっ」
「そんなに、いいんだ?」
無言で頷くのを繰り返す彼女。
もうマンコは、ピクピクから
ビクッビクッって感じになってる。
腕とか肩の辺もプルプルしているから、
自分では言わないけど軽くイってるのかな。
彼女も楽しめているみたいだし、
俺も、そろそろイっても大丈夫かなって思った。
てゆーか我慢しろって
言われても厳しかっただろうけど。
それで、彼女の耳元で
「もう、いくよ。」
って言った。
彼女は無言で首を振っている。
頷いているんだろう。
俺は、もう彼女に構わず自分ピストンを優先させた。
引き上げるよりも、なるべく奥まで
突っ込んでチンコ全部で快感を得るようにした。
彼女は、さっきから余裕がなくなっているみたいで
「あっだめっいっいっちゃうぅ」
って言いながら俺にしがみついていた。
両手は首に回されているし、足は俺の腰にロックされている。
胴体は、ビクビクしながら
俺のピストンを受け入れていた。
さっきからベッドは、
ギシギシいって、エッチの激しさを物語っている。
その辺からは感覚的にしか覚えていない。
奥まで突っ込んだ時に、
彼女の中が一層締まってきたのと、
出し入れの最中にチンコの表面で
膣内のヒダヒダの感触を味わうのに夢中になっていた。
俺は、ほとんど無言でピストンを繰り返す。
「はぁはぁ、だめーすっすごくいいのぉ~
おかしくなっちゃうぅっもっともっと」
って彼女の声だけが響いていた。
俺もイこうとしながら彼女のマンコの奥に
先走りでドロドロのチンコを擦り付けた。
グニグニグニグニして奥を突いた後に
小刻みなピストンピストンってのを
繰り返していた何セット目かに限界が来た。
下からせりあがってくる精液を感じて
「いくよっ!」
って彼女の耳元で告げた。
「ああぁん、いいよきて~」
彼女の声を聞きながら、
最初はそのまま出そうとしたけど、
どうしても気になる事があって
最後の理性を振り絞って、引き抜いてから腹出しした。
吐き出した精液は、
ドビュッドピュッって大量に流れ出て、
一番飛んだのは彼女の胸の辺りまで飛んでいった。
「はぁはぁ」
お互い肩で息をしながら、
しばらくそのままの体勢でいたけど、
俺は枕元にあったティッシュを取り寄せて
一気に何枚かを引き抜いた。
自分のを拭いてゴミ箱に捨てると
動けないみたいな彼女にかかった精液を拭いてやった。
大量に出たから、何回か拭いては
ティッシュを捨てっていうのを繰り返した。
それから立ち上がって部屋にある自販機で
烏龍茶を買って、一口飲んでから彼女に持っていった。
「ありがとう。」
一口飲むと仰向けになって
「ふぅーーー。」
って息を吐いた。
「気持ち良かったぁーー
俺さん、やるねー!」
俺を見上げて言った。
烏龍茶をサイドテーブルに置くと、
彼女の横に潜り込み、並んで仰向けになった。
「そうかなぁ。」
「そうだよー!気持ち良かった。」
俺の頬に手を伸ばして
「こう見えて、結構遊んでるとか?」
「遊んでないよ。」
「うそー。だって舐めるのとか、チョー気持ち良かったよ。」
「たまたまじゃない?」
「ほんとに、たまたまなのかなー。あやしぃー。」
「まぁ喜んでくれたのは嬉しいけど」
そんな話をしてたら、
だんだん落ち着いてきた。
俺は起き上がって烏龍茶の缶を取り上げた。
「ちょっと訊いていい?」
「何?」
「なんか投げやりになってる感があるんだけど?」
「何が?」
「いや、
気のせいだったらごめん。」
烏龍茶を一口飲んだ。
「うまく言えないんだけど
なんかこう投げやりな感じがしたから。」
「気のせいじゃない?」
「だったらいいけど・・・
ごめんね。」
テレビの音が、やけに大きく響いた。
彼女は、天井を見詰めている。
この部屋は、プラネタリウムみたいに
小さな明かりを映して天井に星があるように見せていた。
光源はゆっくりと回転しながら
移動して一回転して元に戻る。
彼女は、それを追いかけているみたいだ。
「今日ってさ.」
しばらく、そうしていた彼女が不意に言った。
「なんで俺さんが来たの?」
俺はAからされた話をそのまました。
ケイコちゃんを落としたいから
って言うのは少しぼかして、
なんかケイコちゃんが気になるみたいだから
程度にとどめた。
「そっかぁ」
彼女は起き上がって言った。
「ケイコ達は、うまくやってるのかなぁ」
「どうかなぁ。」
俺は、嘘をついた。
「じゃあ俺さん、今日は
迷惑だったんじゃない?」
「そんな事ないよ。」
お互い、下だけベッドの中で上半身は裸のままだ。
汗ばんだ体にエアコンの空気が心地いい。
彼女は座り直して、
僅かに俺の方に近付いてきた。
触れてないのに、
二人の体温が伝わるほど近い。
「ねぇ」
彼女が俺を抱きしめて耳元で言った。
「なんで、そういう風に思ったの?」
彼女は、さっきの話を持ち出した。
「なんとなくだよ。」
「なんとなく......ね。」
「そう。」
「それだけで、そんな事言う?」
彼女は腕を伸ばして少し離れ、
俺の顔を正面から見た。
テレビのせいで、時々明るくなるから
彼女の表情がはっきりわかる。
お互い見詰め合っていた。
しばらくそのまま見合っていたけど、
彼女の方は譲りそうもない。
それで、仕方なく説明した。
「初めて会ったのに『中でいいよ』なんて言うから。」
「それだけ?」
「それだけ。」
「だって、私がヤリマンなだけかもよ。」
「そんな感じは、しなかったよ。」
ちょいギャルっぽいけど
ヤリマンって感じはしなく
これは本当だった。
「ふぅぅーん。」
納得したような、しないような表情だった。
彼女は、そのまま仰向けでベッドに倒れこんだ。
瞼が何度か上下する。
それから俺に背を向けて横になると
「私さぁー。」
と話し出した。
彼女がAを好きな事。
ケイコちゃんも、それを知っている風な事。
サークル絡みで何回か大人数での
飲み会はあったけど、Aと二人だけで
飲める機会がなかった事。
今日やっとAと少人数の飲み会が
実現して意気込んで来た事。
でも、いざ飲み会が始まったら、
Aが自分の事を見ていないのが、
はっきりとわかった事。
.
そんな事を、
ぼそぼそと話し出した。
俺は、頷く事しか出来なくて、
ずっと彼女の背中を見ていた。
彼女の話が終わったみたいなのに
何も言えないで黙っていると、
「あー、すっきりした!」
起き上がって、こっちを向いた。
笑顔だった。
「シャワー浴びよー。」
俺の手を引いて
一緒に起き上がろうとする。
「先にいいよ。」
「一緒でいいじゃん。」
正直行きたい気持ちはあったけど、
今の話を聞いたら、なんとなく
遠慮しなきゃいけない気持ちになった。
それで、横になりながら
浴室に向かう彼女を見ていた。
途中、彼女は一度振り返って手を振った。
何の意味か、わからなかったけど、
同じように振り返したら笑って浴室のドアを閉めた。
それから彼女が出てくるまで、
ずっと天井を見ていた。
五分もしないで彼女は
裸のまま戻って来て俺の隣りに滑り込んだ。
「俺さんも浴びてきなよ。」
ベッドから押し出すようにして言う。
今度は素直に従った。
最初の時よりも簡単に浴びて出ると、
彼女がソファに座って手招きをしていた。
テーブルには、新しい缶ビールが二本置いてある。
確か自販機のビールは、
これで最後の筈だ。
彼女が何も着ていないので、
俺も何も着ないで隣りに座った。
「かんぱいしよー。」
缶ビールを差し出して笑顔で言う。
彼女がフタを開けたので、俺もそれに続いた。
さっきよりも乾いた音がした。
お互い少しずつ飲むと彼女は
「あのね」
って内緒話みたいに言い出した。
「俺さんに謝りたい事があるんだ」
「何?」
「さっきさぁエッチの時、
Aさんの事、考えてたんだよね。」
もう一度ビールを飲んだ。
きっと、もう半分も残っていないだろう。
「あ、でもね、言い訳するんじゃないんだけど、
最初の内だけね。」
弁解するみたいに、両手を左右に振った。
「なんか、いろいろAさん何してんのかなぁとか、ね。
Aさんとやってる気になろう、とかね。
ごめんね。でも最後の方は、ホントに夢中だったよ。
ワケわかんなくなってきたしね。
俺さんマジうまい!って思ったもん。」
「うまくはないよ」
「てゆーか丁寧なのかな。
なんとなく優しい感じがした。」
「そう・・・」
「でさ、もう一回ちゃんとしたいんだよね。」
「?」
「今度は、ちゃんとAさんの事、
考えないで俺さんに集中する!」
宣言するみたいに言ったから思わず笑ってしまった。
「なによー!人がマジメに話してるのにー。」
「でも俺、できるかどうか、わからないよ。」
そう言うと膨れた顔をして胸を揺すった。
「私に魅力がないって言うのかぁー?
結構いいオッパイしてるでしょう?」
胸を張る。
確かに彼女の胸は大きいし、
乳首はピンクで魅力的だった。
「友達からも評価高いんだからね。」
それから缶ビールを置くと、
俺の手を引いてベッドに潜り込んだ。
一回目の時と立場が逆転して、彼女は色々してくれた。
だから思ったよりも、すぐにチンコは復活した。
最初より硬かったかもしれない。
体位も何回か変えたし時間も長かったと思う。
彼女の喘ぎも大きかった。
最後イキそうになったので正常位に戻した。
同じように奥を突くと、面白いようにビクビクしだした。
「ねぇ、さっきはイってたの?」
頷く彼女。
「そっか。」
そのまま突く。
「あぁん、はぁはぁ」
っていう彼女の喘ぎと、
ギシギシギシギシっていうベッドの
軋みだけが繰り返し聞こえた。
俺は
「そろそろイキそう。」
って言うと
「いいよ。」
って何度も頷いている。
「どこに出せばいい?」
一応、訊いてみた。
そうしたら俺をギュッて抱きしめてきて
「俺さんなら中でもいいよ。」
耳元で囁いた。
それから何分かどうしようか考えながら出し入れしてたけど
、最後、精液が尿道を半分くらいまで
上がってきた所で抜いて、
一度目と同じように、お腹に出した。
それから後始末をして着替えると、
三時間の休憩が終わるギリギリだった。
彼女は部屋を出る時に俺を見て
「ホントに中に出しても良かったんだよ。」
と言った。
俺は何とも答えなかった。
それは、イク寸前まで何度も迷った事だ。
どうしてだろう?
自分に問い掛ける。
イク瞬間、彼女が泣いているみたいに
見えたからかもしれない。
だけど、終わった時に見た彼女の顔には、
そんな跡はなかった。
きっと、テレビのせいなんだろう。
明かりのせいで、そんな風に見えただけだ。
そう結論づけた。
ホテルを出て彼女を
駅まで送って俺達は別れた。
次の日、Aに会った。
「どうだったよ?」
嬉しそうに訊いてきた。
「ホテルに入ったけど、酔いすぎて、やれなかったよ。」
そんな返事をした。
それから、彼女と二人だけで会う機会はなかった。
携帯番号もアドレスも交換したのに。
その後、何度か彼女に会う時は、
決まってAから呼び止められた時で、
振り返ると、Aと傍にいるケイコちゃんと、
それから知らない人達と、
その後ろの方に隠れているみたいにいる
ミホちゃんを見つけて、挨拶したり
軽い話をしたりする時だけだった。
時々、Aとケイコちゃんを駅で見かける時もあった。
二人は寄り添っていて、
人がいっぱいいたから胸から下は、
よく見えなかったけど、
きっと手を繋いでいたんだろう。
そんな時は、
俺からはAに声をかけなかった。
Aからは定期的にメールが来た。
でも、あれから飲み会に誘われる事は一度もなかった。
大学を卒業すると、
いつからかAとも会わなくなっていった。
ケイコちゃんとも。
ミホちゃんとも。
みんなの連絡先は携帯に入っているのに結局、
俺から連絡した事はなかった。
もしかしたら、
この先Aに会う時が来るかもしれない。
町で偶然、とか。
同窓会で、とか。
誰かの結婚式で、とか。
その時、Aの隣りにいるのがミホちゃんで、
また、あの笑顔で俺に笑いかけてくれたら、
どんなにいいだろうと、今でも秘かに願っている。
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